北九州の自然保護活動・今昔(いまむかし)

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 福岡県北九州市内でこれまで行われた、野鳥をシンボルとした自然保護活動を紹介するとともに、近年において懸念される事例を報告します。

 保護活動の成果は決して多くはありませんが、自然環境を大切にしてきた方々の思いを引継ぎ、未来に生かさなければなりません。

 北九州市内には下図のように野鳥観察ポイントがあり、四季折々の野鳥を観察することができます。これまでに観察できた記録は340種以上に及びます。日本国内ではおよそ600種ですから、その半分以上が北九州市内でも観察できたことになります。(下図:北九州市内の主な野鳥観察ポイント(北九州市資料を引用・加工)

 北九州は “渡り鳥の十字路 ” “ 渡り鳥の交差点 ” と呼ばれます。大陸やオーストラリアなどから多くの野鳥が北九州を訪れ、北九州で子育てをしたり、越冬したり、旅の途中に立ち寄って休息をしたりします。そんな野鳥たちが安心して機嫌よく過ごせるように、「野鳥も人も地球のなかま」を合言葉に野鳥たちが棲む自然環境を守らなければなりません。それは私たち人間にとっても暮らしやすい環境を守ることでもあります。

 しかし、近年においては若松区の響灘地区で風力発電による野鳥の被害が発生し、さらに海上では大規模な洋上風力発電による多数の被害が懸念されます。また、関門地区の国立公園内で大量の樹木が伐採されたり、小倉北区内に残された貴重な緑地が改変されました。そして、北九州市内で一番多くの野鳥が観察できる曽根干潟に影響が起きそうな産業用地開発によって、野鳥たちが安心して棲むことができない状況になりそうです。

 過去の保護活動を学びながら、これから自然環境をどう守っていくのか、このブログをご覧のみなさまが考える機会になれば幸いです。

 次の回から、北九州市内で行われた自然保護活動、そして近年、自然環境をないがしろにした事例、さらに、野鳥たちをおびやかす釣り糸問題、開発行為に伴う野鳥への影響などを紹介していきたいと思います。日記のように日々記事は書けませんが、ご覧いただければ幸いです。






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